必要なアイテム
海外生活においては、日本で普通に使用しているものの値段がとても高かったり、売っていなかったり、例え日本で使い慣れたものを持ってきたとしても海外では使えなかったりといろいろ不便な思いもすることでしょう。
しかしながら、日本の様に質は良くなくても現地で調達した方がお得であったり、修理などの点でも便利であったり安上がりだというものなど、その品物によってそのコンディションはいろいろです。
以下にこれは日本から持って行った方が良いというもの、現地で調達した方が良いというものの他、日本から持参する場合の注意点などを上げるのでぜひ参考下さい。
食料品について
留学・ワーキングホリデーなどの長期海外生活をすると、しばらくの間日本を離れることになり、食生活も変わってきます。滞在中は、現地の食生活を楽しむことはできてもやはり日本食が恋しくなったりどうしてもこれだけは食べたいというものもでてくると思われます。
しかし、移民の国とも呼ばれるオーストラリアのシドニーやメルボルンなどの主要都市にはアジアン食料品店が数多くあり、日本食料店でなくても中国や韓国食料品店には必ず日本の食材が数多く並んでいます。
もちろん値段は日本で買うよりも高くなりますが、中には安く手に入るもの、又中国や韓国の食材で十分代用できるものなどがあるので探して見るのもおもしろいかもしれません。また、大手スーパーマーケットにも多くのアジアン食料品コーナーがあり、醤油や巻きすし用ののり、わさびなど購入できます(どうしても高くなりますが…)
ちなみにオーストラリアは大変検疫が厳しい国ですので、日本食品の日本からの持ち込みや郵送してもらう際は注意が必要となります。その様な場合は持ち込みができないものをよく調べ、肉や卵製品、種子など持ち込み禁止のものは持ち込んだり送らないようにしましょう。もしも禁止のものが見つかった場合は没収だけでなく、多額の罰金を命じられる場合があります。
オーストラリアの日本食事情
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のり、かつお節、だしの素など
もちろん現地でも購入できますが、禁止でない上に軽くてかさばらないので持って行くと便利です。日本食好きのオージーも多いので、パーティーやディナーなどにお寿司などを作ってあげると喜ばれます。のりは大手のスーパーマーケットならどこにでもあります。
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醤油、酢、みりん、砂糖、塩など
瓶は割れ物で重いので、持込には適さないし、無理をしなくとも他のもの同様現地で買うことが出来きます。但し、もちろん日本で買うよりは高くなります。調理酒などに関して言えば中国の料理酒など、安くて代用できるものがたくさんあります。
日本の普通料理に使う白糖は日本食料品店には売っていますが高いです。現地の白い砂糖はいわゆるグラニュー糖となります。しかし味覚もそれほど変わりませんし、特別なこだわりがない限りは問題ないと思われます。
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米
オーストラリアの一般的なお米は、日本の米と同じ形のショートグレインと細長いロンググレインになります。ショートグレインは、もともとジャポニカ米なので問題なく食べられます。スーパーのアジアンコーナーにも小さなパックでコシヒカリと書いてある米もお寿司用に売られています。お米の味にこだわる方はお寿司用のお米をかうかアメリカ製のものを買えば良いと思われます。
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菓子類
大都市などでは日本のあらゆる菓子類が手に入りますが、日本製のものはとても高いです。裏技として韓国のお菓子で日本のお菓子とそっくりなものが安く売られていますので、試す価値はあります。もちろんそれらも日本のお菓子ほどバラェティーに富んではいませんが昔からのお菓子もあったりします。菓子パンはチャイナタウンなどに行くと、日本のものに似たものがたくさんあります(例:カレーパン、メロンパンなど)。
台所用品について
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食器類
Kマートなどいわゆる日本のホームセンターのような所で比較的安く買えます。専門店に行くとおしゃれで高価な物まであります。現地の洋風の食器もシンプルなものからかわいい模様、豪華な模様の物までありますが、日本食のおもてなし用として、和食器を少し持参するのも良いかもしれません。
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包丁、その他の台所小物
包丁は現地でも小さなペティナイフから、肉切り様、野菜用、チーズやパン切り用など豊富な種類から選ぶことができます。包丁研ぎ器も2ドルショップなどでも安く買えます。
巻きすし用の巻きすもスーパーでのりやすし酢と共に売られており、3ドル前後で手に入ります。しゃもじや、落し蓋、なども特にアジア人の多い主要都市では、2ドルショップなどに行けばほとんど揃います。
ゴマすり器は現地ではあまり見かけませんが、現地のゴマはもともと皮がむかれた形で売られていることが多いです。
急用で必要になる場合は、質を気にしなければほとんどの物がスーパーマーケットでまかなえます。日本のかわいいお弁当箱など、おみやげに持って来ても良いかもしれません。
電気製品について
オーストラリアの電圧は240Vで、日本の電圧は100Vの為、ほとんどの物は持参しても直接使用することはできません(危険なので注意)。
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変圧器
日本製品をどうしても持って行きたい場合は、その製品に合わせた変圧器が必要となります。日本でも現地でも買うことは可能ですが、変圧器はW数の高い物に関しては、大きく重く、値段も高くなります。
又、オーストラリアの電圧は一定でない為、変圧器を使用すると故障しやすくなるなどの問題点がありますので、電気製品は現地で調達することをお勧めします。炊飯機も安い物ではなくある程度の値段の物であれば日本の物同様の機能をはたしますので日本からもってくる必要はありません。
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日本のビデオ
オーストラリアで暮らしていれば、当たり前ですが英語の番組、ケーブルなどの日本の番組やビデオも見たくなることもあると思われます。
しかし、オーストラリアのビデオデッキは通常PAL方式で、NSTC方式の日本で録画したビデオテープをそのまま持ってきたり日本から送ってもらっても、PAL方式のみのデッキでは見ることができません。しかも残念ながら日本からビデオデッキを持ち込んでもほとんどの物は見ることができません。
どうしてもビデオを使用したい方は現地の家電ショップでMultiマルチ方式のビデオデッキを購入すれば、日本のビデオも見ることが可能となります。実際値段もそれほど高くはありません。また日本のビデオをレンタルするお店もあるので、日本から送ってもらうよりもお得です。 -
炊飯器
日本の炊飯器のようにタイマー付であったりいろいろな種類のお米や炊き方に対応などの優れたものはないにしろ、ご飯を炊くだけ、又は保温ができるくらいの物であれば現地の家電ショップにもいろいろあります。
値段は30ドルくらいのものから200ドル前後のものまでいろいろあります。ちなみに日本のメーカーのものもたくさんあります。普通に白米を炊いたりするだけではなく、炊き込みご飯やピラフなどが作れるものもあります。
丁寧に保証書と一緒にいくつかのレシピのついたものもあります。日本からあえて持参すると変圧器も必要になりますので、現地のもので充分だと思われます。
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ノートパソコン
ノートパソコンを日本から持参する人は多いです。もちろんオーストラリアでも購入はできますが、ノートパソコン(ラップトップ)はとても高値であります。
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デジカメ
現地でも日本のメーカーのものを数多く売っていますが、値段がまだかなり高く、現地や中国系メーカーの物になると品質に不安があるので日本から持参する方がお勧めです。
衣類/靴について
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普段着
オーストラリアで売られている衣類は、はっきり言って質が良くありません。Tシャツなどは袖や首の部分がすぐに伸びてしまうもの、裾がよれよれになってしまうものがほとんどです。ただしその分値段は安いので、帰国時に捨てる覚悟で買っても良いかもしれません。
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スカートやズボン
女性のスカートやパンツ類はお尻の部分でひっかけるようなものが特に若い人の物には多くあります。サイズも日本人の体形には大きすぎるものが多いので、小柄な人はチャイナタウン近辺の物やアジア人向けのショップで購入することをお勧めします。
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スーツやドレス類
こちらの人は日本人に比べ手足が長い為、スーツのジャケットなどは体に合っても袖が長すぎることもよくあります。肩幅の違いなどもあり、スーツ類は日本から自分の体型に合ったものを持参するのが無難だと言えます。
ただ、ドレス、フォーマルウェアなど、こちらは本場だけあって種類が豊富です。シンプルなものから豪華なものまでかなり選べます。アクセサリー類も一緒にレンタルできる場所も多くあります。
ただ、せっかく日本から来ますので日本の浴衣など持参してちょっとしたパーティーで着ると喜ばれます。 -
下着類
女性物は体型の違いからきちんとフィットしないものも多いと思いますので、アジア系ショップで買うか持参するのが無難だと思います。ちなみに現地の物は質が悪く、すぐに伸びてしまうものも多くあります。
ストッキング、タイツ類は日本より高いがすぐに破れるなど質がとても悪いので多めに持っていく方がベターだと言えます。ただ、オーストラリアでは気候が暖かくなると、ストッキングはあまりはかなくなります。ちなみにオフィスでも破けていても履いている本人も周りもあまり気にしないような傾向にあります。
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靴
履き慣れたものを持参するか日本で自分の足にあったものを購入し持参するのがお勧めです。大都市では多くのセレクトショップがありますのでさほど大変ではないと思いますが、地方などの場合はサイズが基本的に大きいので、日本人の足にあって尚且つデザインの気に入ったものを探すのは大変だと思います。値段も質の割りに高い物が多いです。
本/文房具などについて
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本
海外で生活していると英語ばかりで日本の活字が恋しくなることはよくあります。荷物に許される範囲で持って行くのが良いかもしれません。なぜかと言うとシドニーなどには日本の大手書店があって手に入りますが、値段がなんと日本の3倍から4倍になってしまいます。
辞書は、コンパクトな和英、英和、国語辞典を持ってくるのはお勧めですが、最近の傾向で言えば電子辞書ひとつで十分な機能が備わっているものがありますので、日本でそれを購入し持参した方がかさばらないし機能も良いと思われます。
他にも日本の文化や習慣を日本語英語両方で紹介している本がたくさん出ているので、それをお土産や日本のことを紹介するために持っていくと大変便利である。
また、お子さんのいる家に滞在する場合は子供の絵本や日本語の本があれば大変喜ばれる。 -
文房具
オーストラリアは紙類が特に高めであるが質が悪い。鉛筆やボールペン、マーカー(マジック)も質が悪く、ペン類も高いわりに、すぐに書けなくなったり、極端な例としては安い物を買うと全く書けないという例もある。文房具の種類も日本に比べるととても少ない。
薬/化粧品などについて
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薬
ケミスト(薬局)で購入する際、オージーは体型が全体的に日本人より大きいですので、薬に書いてある通りの量は日本人にはきつい場合がありますので、服用の際には注意が必要です。風邪薬、頭痛薬、胃薬など、基本的な薬は、日本から持参した方がベターかもしれません。
但し、風邪を引いた際は菌の種類が違う場合がありますので日本の風邪薬が効かない可能性を考え医者にかかる方が無難だと思われます。
また、病院にかかった際は医者が処方してくれた処方箋を持ってケミストで購入します。 -
化粧品
いろいろなブランドの物が、専門店やスーパー、ケミストなどで売られています。日本で売られているブランドもたくさんありますが、オージーとは肌の質も違いますので、自分の肌にあった通常使っているものを持参するのがお勧めです。
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生理用品
スーパーやケミストで買えます。どうしても日本のものがという人以外、現地のもので十分間に合います。値段は高めです。生理ショーツは売っていませんので何枚か持参した方が無難と言えます。
その他
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お土産に喜ばれる品物
値段も高価でなく、おみやげものとして喜ばれるものに以下のようなものがあります。
折り紙
特に子供のいる家でのホームステイや、日本語を教える機会を持つ場合、折り方もいろいろ勉強しておくと尚良いかもしれません。扇子やうちわ
年齢関係なく日本風のきれいなデザインのものであれば尚喜ばれます。風呂敷/ふくさ
家の中のインテリアがとても上手なオージーには、家の中の飾りとして使われたりします。かわいい文房具
子供用に買っていくと良いかもしれません。こけしや日本的なお人形
おせんべいなど
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雨傘
現地のものは値段の割にすぐに壊れる物が多いです。荷物に余裕がある人は小さな折り畳み傘を持参しましょう。傘の数も少ないため、質も悪くおしゃれな傘はまず期待しない方が良いと思います。
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使い捨てカイロ
冬の外出に便利な使い捨てカイロはこちらでは売っていません。お土産としてプレゼントしても良いかもしれません。