現地スタッフからの学校の感想 (JALC)
日本語教師をお考えの皆さん、是非一度ご相談ください!
スタッフ名 | Aoi Kimura |
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今回の紹介学校 | ジャパン・オーストラリア・ランゲージ・センター (JALC) |
オーストラリア滞在歴 | 3年 |
JALC 日本語教師養成講座について
日本語教師に興味がある、日本の文化と日本語を教えたいと思っている方、ここシドニーで、短期間で教壇力を身に付けることが出来るJALC日本語教師養成講座で学び、日本語教師として世界に飛び立ちませんか?
シドニーのシティー中心で日本語教師養成講座と様々なバックグラウンドを持つ現地オーストラリア人に日本語を教える日本語クラスを開講しているJALC。 毎日、受講生の誰かが教壇に立ち行う模擬授業に対し、先生方とクラスメイトから客観的な印象・意見を出し話し合う、“フィードバック”と呼ばれる方法で授業が行われています。
JALCの特徴とも言えるこのフィードバックがコースの大半を占め、大きな学びの場となっています。JALC は420時間のコースを設けています。この420時間とは一般的に「日本語教師の有資格者」であると認定されるもので、ほとんどの教育機関や企業がこれを雇用条件の一つにしています。
また、JALC では間接法と直説法があるうちの、直接法を学ぶ学校です。直接法とは目標言語(日本語)だけで目標言語(日本語)を教える教授法で、直接法で教えられるということは世界中のどこでも日本語を教えられることが可能になります。
ここでは11週間という短期間で日本語教師の知識や技術、そして教壇力を身に付けるために理論などを講義と毎日の模擬授業で訓練し学んでいきます。
JALC のカリキュラムは、日本式の受身の授業ではなくオーストラリアの教育を基本としたディスカッション形式。受講生が主体となって授業が行われます。先生方はただ知識を与えるだけではなく、個々にあった的確なアドバイスやフィードバックをしてくださり、自分で考える力が身に付くように指導されます。
ここで学ぶ、理由のないことなど一つもないという考え方や、自分一人でも学び続ける力をつけることは教える立場に立つにあたりとても必要なことです。
毎日の模擬授業の他に課外授業として異文化、異言語体験をプレゼンテーション形式で発表していきます。ここでは自分が主体となって授業をすることでクラスマネージメントが身に付きます。また、文法研究や文化研究のグループワークは他の人といろいろなアイディアを交換していく中で、自分と違った見方や考え方を吸収することができます。
模擬授業では自分が日本語を教える対象学習者が実際に遭遇するであろうシチュエーションを想定し教案を作るため、最初から学校側が使用する教科書を決めている学校が多い中、JALC では受講生が使用する教科書を決めていません。
受講生自らが自分の対象学習者のニーズ・レディネス(学習者背景)を細かいところまで設定し、その学習者に合った教科書を選び教案を作っていくように指導されます。このことは後にいろいろなニーズを持つ学習者に教える際、どんな教科書でも教えられる力がつきます。
この毎日の模擬授業を繰り返す中で、自分の対象学習者が明確になってきたところで後半ターム最後の課題、教科書研究・カリキュラム作成に入ります。対象学習者のニーズとレディネスを分析の上、使用する教科書をじっくり読み込みカリキュラムと教案を作っていきます。
毎日の模擬授業と課題もある中で一つのコースを作り上げていくのはとても大変ですが、その反面、自分のカラーでコースをデザインする楽しさもあります。
また、対象学習者の分析から教科書選考、カリキュラムの組み立てや教案作成を形にしていくことで、一つの教案の中だけではなく、コース全体の到達目標を達成するために何が必要なのかを考えて自分で組み込んでいけるようなります。また養成講座中、JALC で開講されている実際の日本語クラスの授業見学とアシスタント参加が組み込まれています。
アシスタントとして実際の授業に入り日本語学習者と交流を持つことで、日本語を教える楽しさと難しさを感じ、さらに頑張ろう!もっと知識をつけよう!という意欲に繋がっていきます。
11週間という短期間ですが、こうした受講生主体の授業スタイルで集中して学ぶことで着実に教壇力を身に付けることができます。多くのJALC 受講生は卒業してすぐに教壇に立ち、日本のみならず世界で活躍しています。